「喫茶リコリコへ、ようこそ!」
あの破壊された旧電波塔をのぞむ東京の東側にあるオシャレでおいしいカフェ――それが、喫茶リコリコである。
本作はオリジナルテレビアニメーション『リコリス・リコイル』では描かれる事がなかった錦木千束や井ノ上たきななど、看板娘たちが織り成すありふれた非日常のちょっとした物語。
おいしい甘味に、ガンアクションに、ゲームに、人情ドラマ、ゾンビと怪獣にロードムービー……そしてほのかに愛!? もちろんコーヒーに人助けだって!!
「どんなご注文も……おまかせあれ♪」
そんな日々を積み重ねていくことで彼女たち絆が生まれていく――オマケ付きお菓子のバラエティパックのような何でもありの詰め合わせを原案者自らがスピンオフ小説化!
2022年9月9日に発売されたリコリコスピンオフ小説。
人気で発売前重版。今現在、紙だけで20万部突破と好評。
スピンオフなのでアニメの内容とは違いますが、アニメ時系列でいえば3話後4話前くらいの話かな?
アサウラ先生曰くアニメ3話まで見ていれば問題なく楽しめるらしい。
小説『リコリス・リコイル -Ordinary days-』ですが……
— アサウラ@新刊二冊電撃文庫より発売中!(リコリコ・オリジナル) (@asaura_seizon) 2022年9月9日
【アニメ3話まで見ていれば問題なく楽しめる】
という内容ですので、最近み始めた方でも安心してお読みいただけます。 pic.twitter.com/WkG8KlW8nt
個人的には千束の心○問題を知っていた方が1話のやり取りに深みが出るので出来れば最終回見終わってから、それか5話までは見てから読んだ方がいいんじゃないかと思いました。
各話さらっと感想
第一話 『閉じ行く人生にスイーツを』
土井さんという某料理研究家と同姓同名の人物が出てきますが、原案曰く別人とのことです。
お試しだと一話の途中まで読めるのですが、それがまた、たきなが土井さんに恋しているのでは?という微妙にじれったいところで終わってしまってて、酷いなって。笑
お試しって本編を読んでほしい内容にするもんなんじゃないのか?これだと逆に買うの躊躇しちゃわないか?と思いましたね。
アニメ本編で千束のためにたきなが頑張っている時に発売だったので、いや、土井さんの恋とか知らんし!って正直思っちゃいました。笑
まぁ、千束の勘違いでたきなは土井さんが嫌いとはっきり言われてしまっていたので、土井さんは被害者なんですけどね・・・
ミカが過去にストーカーされるくらいモテているとか新規ミカ情報がある、料理描写がおいしそうとか良い部分もあったのですが、私は1話はあまり好きじゃなかったです。
間接的にセクハラを受けている文章というか何というか・・・ごめんなさい!
第二話 『ガンファイトとコーヒーと千束の赤いアレ』
アニメのリコリコファン必見な話。
アニメでは語られていないバッグやらクツについて書いていたり、ファーストとセカンドでは明確に力量差があって、その中でも錦木千束って人物はバケモノだぞっていうのが感じられる話です。
たきなはファーストリコリスになりたいんだね。
銃についても詳しく書いていて、私には分からなかったんですが、リコリコのガンアクションが好きな人もたぶん二話は刺さると思います。
強い女が好きな私は二話が一番好きでした。
第三話 『Takina,s cooking』
アニメ六話だと料理上手そうなたきなですが、ここだとあまり・・・
まず料理がプロテイン。3話あたりなのでまだまだ合理的でツンツンしてる感じ。
土井さんを絡めて料理を食べにお店へ。土井さん準レギュラー。笑
ご飯のやり取りがギャグで面白い。これ外で読んでたら危なかったです。絶対ニヤニヤしちゃうやつ。
料理が上手くできなくて、どうせって単語をたきなが連発しちゃうんですけど。
千束が「”どうせ”なんて言わないの。その言葉使っても幸せな事なんて何もないよ?まずはやってみなよ。冷蔵庫の中身使って、何かさ。大丈夫」
って言うんですよ。千束さん!
その後も、「無理する必要は無いですよ。わたしが全部食べます。どうせ」ってまたたきながどうせって言っちゃうんですけど、千束がたきなって呼んでニッコリ微笑んで「すっごくおいしい」って言うんですよ!
花の塔流れてましたね。
いみぎむる先生の挿絵がまた良くって・・・
三話読んでこの小説買って良かった・・・一話で挫折しなくて良かった・・・って思いましたね。
第四話 『リコリコ・オブザデッド』
千束とたきな。ちさたきが好きな人はこの話は必須なのでは。
たきなが見ている夢の話なのですが、夢の中で夢だと気づいて行動を起こしているのと、リアルで隣で寝ていた千束の呟きが夢に反映されている部分もあると思うので、これ公式二次創作百合では?みたいな内容ですね。
挿絵もですけど凄いですよ?
第五話 『ご注文は?』
かなり重い話です
カナちゃんというオリキャラの子がメインの話ですが、まぁ胸糞悪い話ですね。未遂なのでアサウラ先生としては優しい話だったのかもしれないですが、きっつい。泣いちゃう。
でも、千束さんかっこいい!人ったらし!ってなるので好きな話です。
助けを求められた相手だけを助けるという、千束はリアリストなところがありますね。
五話で終わると後味悪いですが、イントロダクションでちさたちデートしていたので読後感ははぁ・・・良かったって感じでした。
凄いですよアサウラ先生。1~5話でかなり話のテイストが違いますから。全部とは言わずともどれかは刺さる話があるのでは?
是非スピンオフ小説を読んでみてください。